英国発の「手のひら35ドルコンピュータ」 Raspberry Pi がついに一般販売を開始しました。Raspberry Pi はいわゆるシングルボードコンピュータのひとつ。ARM CPUコアのBroadcom製 SoC BCM2835 を中心にUSBほか各種インターフェースを備え、Fedora など Linux OSの動作を想定しています。特徴はSDスロット / USB 2.0 / イーサネットに加えてHDMI やコンポジットビデオにアナログ音声など豊富なインターフェースを備えること、端子類が違うモデルによりひとつ 25ドルまたは35ドルと安価なこと。
.

ラズベリーパイは英国の公益団体 Raspberry Pi ファウンデーションがBroadcom やケンブリッジ大の支援を受け教育向けに開発したもので、題目は「コンピュータサイエンスと関連分野の学習を、特に学校教育レベルで奨励し、コンピューティングの学習に楽しさを取り戻す」。

実際の教育向けとしての期待なのか、1980年代のホビーコンピュータ BBC Micro を懐古する層や電子工作好きが喜んでいるのか英国内では妙な盛り上がりを見せており、年明けに実施された最初の10台のチャリティオークションでは定価約2万8000円分が1万6000ポンド (約200万円)を集めています。

今回(先行)一般発売が始まったのは35ドルの上位版 " Model B " ボード。ただしライセンス生産と販売を担当する英国のRS Components および Premier Farnell では注文殺到で来週の初期出荷分1万台が早々に売れてしまい、現在は予約受付の状態になっています。(ついでにRSでは英国内にしか出荷してくれません)。更新:国内でも近日発売、3400円

また「一般」販売といっても電子おもちゃ好きやソフトウェア・ハードウェアエンジニアなどコミュニティを支えてくれる層を対象にしており、本来の教育機関向けには年内に正式立ち上げを予定しています。そのため現在は上位の Model B のみが生産されており、USB 2.0端子がx2ではなくひとつ、イーサネット端子がない下位版 Model A はまだ手に入りません。

BBCニュースがとりあげた動画 (約3分18秒) はこちら。


メモリもGPU共有で256MBと少なく最近のスマートフォンなどと比べれば非力なSoCですが、1080p H.264動画のデコードや Quake 3 のプレイくらいならこなせます。

動画:35ドルのカードサイズ Linux PC " Raspberry Pi " 発売。HDMI / SD / USB / LAN端子つき

0 コメント